住宅リフォーム・紛争処理支援センター(東京都千代田区)はこのほど、「第40回住まいのリフォームコンクール」の受賞作品を発表した。
同コンクールは、住宅リフォームの普及促進とリフォームの水準向上を目的に、全国の優秀な住宅リフォーム事例を表彰し、消費者や事業者に広く紹介するもの。今回は「住宅リフォーム部門」302件、「コンバージョン部門」12件の応募の中から、上位賞7作品を含む入賞30作品を選定した。
国土交通大臣賞には、住宅リフォーム部門「築63年木造賃貸アパートの再生 tede」(京都市、設計:アッドスパイス+村上康史建築設計事務所、施工:椎口工務店)が選ばれた。築63年の木造賃貸アパートをリノベーションした事例で、2階を居住用に、1階を貸しアトリエと共用のラウンジにすることで、遮音性の低さをカバーし、魅力ある特徴的な空間を実現した。建物の耐震性や防火性、断熱性を向上させながら、レトロな雰囲気も残すなど、設計上の工夫もみられる。芸術系大学の学生等に提供することで、約15年で投資が回収できるとしており、古いアパートの再生事例として高く評価された。
住宅リフォーム・紛争処理支援センター理事長賞には、コンバージョン部門「土蔵と補う増築」(岐阜県高山市、設計:澤秀俊設計環境、施工:いもと建築)が選出。(一社)住宅リフォーム推進協議会会長賞に、住宅リフォーム部門「剛な天井」(愛知県豊橋市、設計:M2A+豊橋技術科学大学水谷研究室、施工:イトコー)が選ばれた。
入賞作品は、10月7日・8日に行われる住生活月間中央イベント展示会場(岐阜県岐阜市)においてパネル展示される。また、10月30日に同財団主催の表彰式を実施し、表彰状の授与に合わせて上位賞作品の作品発表会を開催する。
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