国土交通省は、省エネ・省CO2に関する先導的な技術を導入した住宅・建築物のリーディングプロジェクトを支援する2023年度第1回「サステナブル建築物等先導事業(省CO2先導型)」の採択プロジェクト16件を決定した。
今回は一般部門14件、中小規模建築物部門2件、LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)低層共同住宅部門1件の応募があり、一般部門1件以外はすべて採択となった。
一般部門では、エコワークス(福岡県福岡市)の新築プロジェクト「おひさまエコキュートを活用した自家消費型ZEH普及プロジェクト」が戸建て住宅で唯一、採択された。ZEHにおける太陽光発電の自家消費率を高めるために、新築住宅の標準仕様としているおひさまエコキュートを活用し、経済メリットと省CO2化の最大化を目指した。
一般部門と中小規模建築物部門での優先課題への対応件数は、▽エネルギー融通・まちづくり6件、▽省CO2と健康性・快適性等の向上10件、▽非常時のエネルギー自立と省CO2の両立11件、▽省CO2推進と復興0件、▽地方都市等への波及・普及6件――だった。
応募プロジェクトを評価した評価委員会は、「今後も、これまでに採択事例が少ない地域での提案や過去の採択事例で提案された様々な省CO2技術を上手く活用する提案など、省CO2のさらなる波及・普及につながる数多くの応募を期待したい」などとした。
また、LCCM低層共同住宅部門は、大東建託の「ニューライズLCCM全国普及プロジェクト」が採択された。
一般部門・中小規模建築物部門の採択プロジェクト一覧(PDF)
■関連記事
エコワークス、7月からおひさまエコキュート標準仕様に
気候風土適応型プロジェクト2023第1回に4提案を採択
国交省、サステナブル建築物(木造先導型)で2件など採択
省CO2先導プロジェクト2023公募開始 本年度は4部門
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。