信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、木造建築業の建築工房バウ(群馬県前橋市)が9月5日に前橋地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億1000万円とみられる。
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1989年創業、1996年に法人化し、前橋市内を中心に、戸建住宅の新築工事やリフォーム工事を手掛けていた。「和モダン」をコンセプトに木造住宅建築を主体として、古民家のリノベーションなども行い、2001年7月期には売上高約2億5500万円を計上していた。
しかし、大手ハウスメーカーや住宅建売業者との競合により業況が低迷。材料の仕入れが困難となり、新築工事から撤退し、リフォーム工事と太陽光発電パネルの洗浄にシフトしたものの、コロナ禍の影響も重なり、2020年7月期の売上高は約400万円にまで落ち込んだ。資金繰りも限界に達し、事業継続を断念、同年8月に事業を停止していた。
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