大建工業(大阪市北区)は、岩手県や宮城県で産出されるスギ合板を基材に使用した床材「東北応援フロアー」を公営住宅に採用する提案を進めている。このほど、岩手県大船渡市の公営住宅(12戸)に採用されたと発表した。
「東北応援フロアー」は、地域産材を使った「地産地消」で、東日本大震災からの復興を狙った製品。やわらかくキズがつきやすいスギに、強度の高いMDFを組み合わせることにより、耐久性やキズに対する強さなどを実現した。
基材に2.7mmの特殊MDFとスギ合板(岩手県産または宮城県産)を使用。表面材は3枚剥ぎオーク突き板にUV抗菌耐磨耗つや消し塗装を施した。厚さは12mm。
同社は2011年4月、「復興支援室」を仙台に設置、2012年4月からは「復興推進室」と名称を変更し、復興支援を推進している。グループ内の人材を組織横断的に選抜し、現地での情報収集・被災地への優先的な資材供給や内装工事などに専属で取り組んでいる。
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