建設業振興基金が9月11日に公表した「建設キャリアアップシステム(CCUS)の運営状況」によると、2023年8月末時点の登録状況は、技能者が126万1944人で、前月から約2万人増加。一人親方を含めた事業者は23万7366者となった。一人親方は区分変更を行う場合があり正確な数字は不明だが、8万人弱が登録していると推定される。
2023年度の新規登録現場数の累計は2万3614件、就業履歴数の累計は2123万2530件に達した。
都道府県別の登録技能者数は、東京都が最多の12万4172人。次いで、神奈川県9万1812人、大阪府9万682人、埼玉県8万5218人、愛知県7万8552人の順となっている。登録者数が少ないのは、鳥取県4936人、和歌山県5010人、高知県6190人、徳島県7171人、山梨県7315人など。
また同基金では2020年9月以降、定期的にWeb説明会「CCUSサテライト説明会」を開催しており、その参加者の累計が9782人となった。「サテライト説明会」は、登録・運用方法などについて解説するもので、「登録編」では事業者登録、技能者登録、申請方法、用意する書類など、「運用編」ではシステムの操作、カードリーダーの設置などについて解説している。次回開催は9月21日。
「キャリアリンク簡易版」を紹介
最新トピックスでは、電話で就業履歴の蓄積が可能な「キャリアリンク簡易版」(コムテックス)のキャンペーンを紹介。住宅・リフォームなど、カードリーダーやパソコンの設置が難しい小規模現場でのCCUSの利用を促進するため、初期費用や月額出面課金が無料となるキャンペーンを10月から開始する。提供期間は2023年10月~2026年3月末まで。期間中、基本料金も通常より安価な年額1万6500円(税込・1~5セットまで)で利用できる。
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