建築メーカーのシェルター(山形市)は13日までに、スイスを拠点とする建築・エンジニアリング会社の「ウォルトガルマリーニ」とパートナーシップ協定を締結した。木造建築に関する双方の技術や知識を共有し、木材利用の推進や、木構造の発展につなげる狙いだ。
シェルターが企業と協定を結ぶのは初めて。同社の木村一義会長は、都内で行われた締結式で「お互いが持つ先端技術について情報交換することで、都市の木造化を進め、地球温暖化の防止につなげていきたい」とあいさつ。ウォルトガルマリーニ役員のアンドレアス・ガルマリーニ氏は「日本とヨーロッパで開発された技術を共有し、新しいアイデアを生み出していきたい」と語った。
シェルターは今後、木造の耐火設計や、接合部分に金物を使って強度を高める工法を共有するほか、ヨーロッパが持つデザイン性のある木材加工技術などを学ぶという。
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