帝国データバンクの発表によると、ジュープラス(富山県富山市)が9月5日までに富山地裁へ自己破産を申請したことがわかった。負債は約2億5000万円とみられる。
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1986年創業の同社は、高気密・高断熱の家づくりをテーマにしながら、比較的ローコストで顧客に提供してきた。テレビコマーシャルなどの広告宣伝を実施するなど積極的に営業を展開し、最盛期の2018年3月期の売上高は約4億2000万円を計上していた。
しかし、木材価格の高騰や同業他社との競合が厳しさを増す中、価格競争に巻き込まれるなどで、2023年3月期の売上高は3億円台まで落ち込んでいた。収益面では採算の取れない工事の請負が多く、赤字計上が続き、一部仕入先への支払遅延が発生するなど資金繰りは悪化していた。事業の立て直しを図ったものの、先行きの見通しが立たなくなり、今回の措置に至った。
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