モノクローム(東京都中央区)は9月12日、独自に開発・販売している屋根一体型太陽光パネル「Roof-1」の重塩害地域での設置に対して、10年間の出力保証および製品保証を提供開始すると発表した。
海岸線から500m以内(直接波しぶきが当たる場所を除く)のエリアが対象。太陽光発電モジュールは10年間の出力保証と10年間の製品保証、金属屋根は10年間の塗膜保証と10年間の穴あき保証が適用される。
太陽光発電装置を海岸付近に設置する場合、潮風の影響でパネル内部の配線やフレーム、架台、固定具などの金属部分の腐食・劣化が早まり、出力低下や故障につながる可能性が高くなる。
Roof-1は、モジュール表面に強化ガラス、裏面に耐候性に優れたバックシートを採用し、金属部分には腐食に強いフッ素コーティングを施した材料を使用。設置の際の架台、固定具等も不要となっている。同社は、電気安全環境研究所(JET)において、Roof-1が最も厳しい塩害腐食耐性の試験に適合したことで、塩害への強度が確認できたとしている。
海岸線から500m以上の地域では、従来通りRoof-1モジュールと金属屋根に20年間の無償保証を提供する。
Roof-1は、特殊加工で太陽光発電モジュール全体を黒色とし、同色の金属屋根と一体化させた屋根材。太陽光パネルとわからないような美しい外観を実現した。3月から一般販売を開始している。
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