MonotaRO(兵庫県尼崎市)は、モノタロウブランドから再生木質ボード「アブラヤシ廃材を利用した中密度繊維板」の取り扱いを開始した。
パナソニック ハウジングソリューションズ(大阪府門真市)が取り組むアブラヤシ廃材による再生木質ボード化の独自技術「PALM LOOP(パームループ)」を利用した、木材に代わる新素材。
25〜30年間のパーム油の収穫期を終えたアブラヤシが伐採されて放置され、腐敗・分解が進むことにより温室効果ガスを発生。新しいアブラヤシを植える際に焼き畑が行われることもあり、これも温室効果ガス排出量を増やす一因となるという。そこでパームループは、アブラヤシ廃材の処理と活用を進めることで、廃棄物と温室効果ガス、過剰な森林伐採を抑制し現地の雇用をつくるプロジェクトとしてスタート、2021年に業界で初めて木質ボード化技術を開発した。
アブラヤシ廃材を利用した中密度繊維板を1枚使用すると500mlペットボトル約5600本分の体積のCO2を削減できる計算になり、10枚使ってカップボードを製作すると同寸法の一般的な繊維成形材使用に比べペットボトル5.6万本分(56kg-CO2/台)の温室効果ガス削減に相当するという。
このほど、パナソニック ハウジングソリューションズの環境事業プロジェクトに賛同し、事業検証としてモノタロウブランドでの販売を決めた。
サイズ2.5×920×1830mm。5枚入りが5490円、350枚入りが34万9000円(税別)。15時までの注文で当日出荷する。
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