RoomClip(東京都渋谷区)とリノベる(東京都港区)は、東京都・愛知県・大阪府に在住し分譲マンションを所有する25歳~59歳の既婚男女499名を対象に「ランドリールーム」と洗濯家事に関する調査を実施し、このほど結果を発表した。
洗濯家事で不満のある工程について質問したところ、1位「干す」(46.3%)、2位「しまう」(41.9%)、3位「たたむ」(39.7%)と、大きなスペースを必要とする工程が上位を占める結果となった。
洗濯家事の各工程について「不満」と回答した理由を聞いたところ、いずれも「専用のスペースがない(狭い)」ことが挙げられた。なかでも、最も不満度が高かったのは「たたむ」工程で、「しまう」工程を想定して洗濯物を仕分けたり、大きなものをたたんだりと、ある程度のスペースが必要であるにもかかわらず、その場所が確保できていない様子が垣間見られた。また、「たたむ」後工程となる「しまう」では、「たたむ」からの動線への不満が53.1%と、スペースがない不満とほぼ同等の結果となり、まとめてたたんだ後に、家の様々な場所に点在する収納スペースに「しまう」作業に対するストレスを感じている人も多いことがわかった。
続いて、自宅にランドリールームがあったら便利だと思うか質問したところ、64.5%が「ランドリールームがあったら便利」だと回答。ウェイトの大きい洗濯家事を1カ所に集約することで時短につながると魅力的に感じる人が多いことがうかがえる結果となった。
「ランドリールームがあったら便利だ」と回答した人に、予算は抜きで自宅にランドリールームを造りたいか聞いたところ、半数以上が「造りたいけど現実的には難しいと思う(57.7%)」と回答。次いで「造らなくてよい」(24.6%)、「造りたい」(17.6%)という結果となった。
「造りたいけど現実的には難しいと思う」「造りたくない」と回答した人に理由を聞いたところ、7割以上が「今の自宅の広さ的に難しい(71.8%)」と回答。次いで「今の自宅の間取り的に難しい(48.7%)」が多く、今の住まいにランドリールームを設けるとなると、ある程度のスペースを確保しなければならず、物理的な難しさを感じている人が多いことが分かった。
一方で、「洗濯家事を一室で完結できる必要はなく、動線がスムーズであればそれでいい(16.3%)」、「現状すでに洗濯家事のスペースや動線に満足しているので造る必要がない(7.5%)」という回答も一定数あり、必ずしも洗濯家事を1カ所にまとめる必要はなく、スペースの狭さを動線でカバーできるリノベーションの可能性を感じさせる結果となった。
調査期間は2023年7月27日と8月4日の2日間。調査対象は東京都・愛知県・大阪府に在住かつ分譲マンションを所有する25歳〜59歳の既婚男女499名。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。