サンキ建設(京都府京都市)は7月、設計担当の社員・大城直人さんの自邸を兼ねるモデルハウスを完成させた。同社で初めて付加断熱を採用し、家庭用エアコン1台による全館空調を導入。同社は、新建ハウジング主催「施工で失敗しないHEAT 20・G2/G3実践塾」(以降、G2実践塾)を受講し、そこで学んだ空調計画や付加断熱の施工方法を実践した。施主であり、設計担当でもある大城さんは「デザイン面でも機能面でも挑戦したいことをやり切ったモデルハウスになった」と話す。
このほど完成した大城さんの自邸兼モデルハウスは、木造2階建て・延べ床面積31坪で、周囲の自然を眺められるよう2階リビングにしたことが特長。リビングダイニングの開口は、幅3500㎜の木製サッシ(ユニウッド)を使い、緑を切り取るピクチャーウィンドウとした。アーチ状の天井や暖炉は大城さんのこだわり。「モデルハウスでありながら自邸でもあるので、リアルな暮らしを感じられると思う」と大城さんは見どころを語る。
UA値は0.36W/㎡K(6地域)、C値0.4㎠/㎡、今回は初めて外張りの付加断熱を採用。高性能グラスウール16K105㎜厚を充填し、ネオマフォーム25㎜厚で付加断熱。通気層を確保したうえでスギ板の外壁を施工した。初めての施工方法だったため、「施工には時間がかかり、工期が1カ月ほど延びてしまった」そうだ。しかし、「今回は工期が延びてしまったが、住宅の性能を長持ちさせるため取り組んでいくべき」と大城さん。「今後、標準仕様にしたい」と目標を語る。
塾の学びを即実践
また、全館空調も今回初めて・・・
この記事は新建ハウジング9月10日号7面(2023年9月10日発行)に掲載しています。
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