工務店さんへの技術指導の中で、自社の「看板メニュー」づくりをサポートしています。これは比較的最近始めたことですが、大半の工務店は、驚くほどこれがうまくできません。その理由は「同業他社のリサーチが決定的に不足している」、そして「施主側に立ったものの見方ができていない」。他にもいろいろあるかと思いますが、大きく集約するとこの2点が大半を占めていると考えています。
多くの工務店さんを指導してきた中で気づいたことをまとめていきます。まずは性能。これは高断熱、耐震等級3、高耐久、この3つが軸になるとお考えください。もちろん、高断熱といっても程度はありますが、お施主様の一次審査がG2になっていることが多いので、そこはクリアしておきたい…ということは散々申し上げてきました。この高性能の軸で行くと、圧倒的強者が一条工務店となります。高性能をうたっているだけだと一条工務店に勝つことはほぼ不可能です。
そこで、工務店さんが最も取り組みやすいのが自然素材。実際「高性能(とはいえUA値は一条工務店より劣る)+自然素材」の組み合わせは、今頑張っている工務店さんならたいてい取り組まれています。
ということは、一条工務店には勝てても、地場で頑張っている工務店との差別化にはなりません。プランの自由度も一条工務店にはないですから、差別化にはなりますが、地場の工務店との差別化にはなりません。ただし・・・
この記事は新建ハウジング9月10日号6面(2023年9月10日発行)に掲載しています。
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