頭一つ抜きん出るには、全面的なレベルアップを目指すのみ―。
新建ハウジング最新8月30日号のトップ記事は、「高性能の一般化を想定し全方位のレベルアップ急ぐ」を特集。自然素材を活用したデザイン性の高い家づくりを実践する大幸綜合建設(大阪府東大阪市)を取り上げました。
国の施策などにより高性能住宅が一般化する中、単に断熱・耐震などを売りにするだけでは、他との差別化が図れなくなっています。大幸綜合建設では、これまでメインターゲットとしていた“こだわり層”が、さらにこだわりを強めてくると予想。その先を見据えた設計を心掛けています。
4-5面は人気連載「雨漏りしない家にする新・常識」(第一浜名建装・久保田仁司さん)。今回は、築12 年の中古住宅を購入し、その1年後に雨漏りが発覚したという事例の3回目。どんなに防水施工を正しく行っても、経年劣化には逆らえません。そのような時には、雨が入ってきたとしても水分を排出できる通気の仕組みがポイントとなります。果たしてその方法とは?
6面では、吉永建設(兵庫県川西市)による“平屋だけの”分譲地プロジェクトを紹介。2階建てと比べて割高となることから、これまで需要が高くはなかった平屋でしたが、ここに来て同社の引渡し棟数に占める割合が増えています。パワービルダーの独壇場となりがちな普通の分譲地で、女性目線の要素を盛り込んだ「平屋暮らしの家」を提案します。
16面は古民家の再生を手掛ける、台湾の建築家ジョニー・チウさんのこだわりに迫るインタビュー。チウさんは自国で歴史的に価値があるモノを再生し、その価値を広める「Living Lab(リビングラボ)」プロジェクトを展開。日本統治時代の日本家屋をアジアンモダンなレジデンスに生まれ変わらせました。同プロジェクトの第2弾を、昔ながらの佇まいが残る熊本県で開始します。
「古く歴史的なものの近くに住む人たちは、その価値に気付かないことが多い」と語るチウさん。インタビューでは、「Living Lab」プロジェクトの趣旨のほか、古民家を再生する意義、地域工務店が新しい顧客を掴むために取り組むべきことなどについて考えを聞きました。
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