住友林業(東京都千代田区)は、中大規模建築向けに、タブレット状の薬剤を充填して耐火性を持たせた合板「耐火-ガイナ-」を信越化学工業(同)と共同開発し、9月1日に発売する。
厚24mmの国産材合板の表裏両面に一定間隔であけた孔(直径10、深さ15mm)にタブレット状の難燃薬剤を埋め込んで耐火性能を持たせたもの。
一般的に加圧注入等による難燃薬剤処理の場合、薬剤充填後の乾燥工程が入るが、これが不要に。製造時の環境負荷低減、納期短縮も可能になるとする。
基本サイズは縦1820×横910mmで、一般的な木工機械で加工することができる。
柱・梁等への被覆材とする場合は、集成材工場等で被覆してから納品できるため、建て方後の現場作業が不要で、工期の短縮が見込める。また、石膏ボード等の無機系耐火被覆材を木質部材で代替することで、木材使用量の拡大にもつながる。
同製品を柱・梁に被覆(厚24mm×2層)した構造で1時間耐火の国土交通大臣認定を取得している。
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