建設業振興基金は、1台当たり想定市場価格3500円程度(税込・送料別)と安価で購入できるカードリーダーが、CCUS用システム「建レコ」に対応したと発表した。8月31日から提供を開始している。これまでカードリーダーの価格帯は1台当たり1~3万円だったため、現場から負担が大きいとの声があった。そこで今回、現場での就業履歴の蓄積促進に向け、安価な価格帯のカードリーダーの導入を行った。
新たに対応したのは、ソニー製の非接触ICカードリーダー/ライター「PaSoRi(パソリ)」の「RC-S300/S」「RC-S300/S1」「RC-S300」。対応OSはWindowsのみで、USBケーブルで接続する。おパソコンのUSBポートから電源供給を行うためバッテリーは不要。「建レコ」の公式サイト(https://www.auth.ccus.jp/KenReco/CR)で販売している。
ただし、これまでの機種よりも偽造防止に対するセキュリティレベルが低く、CCUSカードの暗号化がされていない領域を利用して就業履歴を蓄積するため、利用時にはパソコン側でセキュリティ対策を講じるといった注意が必要となる。
また7月に「建レコ」に搭載された、就業履歴を一時的にカードリーダー内に蓄積する「ロギング機能」には対応していないため、「ロギング機能」を使用する場合は、従来から販売しているカードリーダーを購入する必要がある。
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