政府は8月31日、首相官邸で岸田文雄首相や大阪府の吉村洋文知事らが出席し、2025年大阪・関西万博に関する関係者会合を開いた。首相は政府主導で準備を加速するよう関係閣僚に指示する方針で、予定通り25年4月から開催することを確認する。
万博開幕まで600日を切る中、資材の高騰や建設業の人手不足の影響で海外パビリオンの着工が遅れており、開幕までに準備が間に合わない可能性も指摘されている。
会合には西村康稔経済産業相、岡田直樹万博担当相、斉藤鉄夫国土交通相や日本国際博覧会協会(万博協会)の十倉雅和会長(経団連会長)らも出席した。
万博では56カ国・地域が自前で建てる「タイプA」のパビリオン出展を予定していたが、建設業者との契約が難航。万博協会は負担軽減と工期短縮に向け、協会側が代わりに建物を整備する「タイプX」への変更を提案している。
会合では、全国的な機運醸成への課題についても話し合われる見込み。
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