信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、神奈川県の住宅会社オカケン(茅ヶ崎市、登記面=広島県福山市)が8月4日に横浜地裁より破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債は約8億円。
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同社は、注文住宅、リフォーム工事などの木造建築工事を主力に、分譲土地の販売なども手がけていた。
2016年には茅ヶ崎市に湘南支店を設置。本店では広島県福山市南部において木造建築工事、不動産売買・同仲介を展開。湘南支店では茅ヶ崎市、藤沢市などを営業エリアに木造建築工事を行っていた。
注文住宅ではデザイン性の高い個性的な外観を特徴とし、2018年5月期の年売上高は約7億1200万円を計上。その後も紹介案件の増加や新型コロナウイルス感染拡大の影響が薄れたことによる受注の回復から2022年5月期には年売上高約10億3900万円をあげていた。
しかし、受注自体は概ね堅調に推移していたものの、同業者との競合や材料費、外注費などのコスト上昇もあり低収益を余儀なくされていた。これにより資金繰りに支障を来し、仕入資金を調達できなかったことで2023年5月23日までに事業を停止し、今回の措置となった。
破産管財人は池田博毅弁護士(川崎ひかり法律事務所)。債権届け出期間は9月8日までで、財産状況報告集会期日は11月21日午後1時30分。
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