日本損害保険協会(東京都千代田区)は8月30日、地震発生時の住まいの推定被害状況を確認できる新デジタルコンテンツ「地震被害チェッカー」を特設サイトで公開した。関東大震災100年を契機に、地震への備えについて今一度見直すためのコンテンツとして提供する。
スマートフォンの加速度センサーを活用したコンテンツで、スマートフォンを実際に揺らすことで地震を再現。地震発生時に「住まい」がどの程度被害を受ける可能性があるのか、画面上で可視化することができる。監修は、工学院大学建築学部教授(工学博士)・久田嘉章氏。
建物を「木造住宅(耐震性高い)」「木造住宅(耐震性低い)」「鉄筋コンクリート造住宅(耐震性高い)」「鉄筋コンクリート造住宅(耐震性低い)」から選択し、スマートフォンを振ると、程度に応じて「震度5弱~5強」「震度6弱~6強」「震度7」の3段階で推定被害をチェック可能。画面上の建物が壊れ、屋外・屋内の具体的な被害内容が表示されるため、震災後の住まいの状況をリアルに感じることができる。また、「保険料シミュレーター」への導線を設置し、経済的な備えについても想定できるコンテンツとなっている。利用料は無料。スマートフォン・タブレットの他、パソコンでも利用できる。
子どもをはじめ、誰でも直感的に体験できるため、家族で地震への備えを考えるきっかけにできるとしている。関東大震災100年を契機に防災意識が高まるなか、同コンテンツを通じて、より具体的に地震の被害想定をイメージできるようにすることで、地震への備えについて意識向上を図るとともに、地震保険の必要性を呼びかけていくとした。
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