福井コンピュータアーキテクト(福井県坂井市)は、リノベーション業務を省力化する現況調査アプリ「りのべっち」を9月25日に無償公開する。
リノベ現況調査における現況図作成や現況写真撮影、初期プランニングなどを直感的に行い、3D建築CADシステム「ARCHITREND ZERO」とのデータ連携を可能にするiPad/iPhone向けアプリ。
マニュアルなしで誰でもすぐに使える操作性が特徴となっており、Apple Pencilで線を引きながら部屋や部材を入力したり、手描き文字を認識して部屋名を設定することができる。入力プランを瞬時に3Dモデル化して形状や面積を確認したり、撮影した現場写真やカタログ画像を図面と並べてPDF出力し、施主と共有することも可能。
また、3Dスキャン(LiDAR機能)に対応。iPad/iPhoneをかざして部屋の壁線をスキャンするだけで、寸法情報を持った部屋全体の3Dモデルと間取り図を自動生成し、計測・作図の手間を大幅に削減する。
このほか、既存建物の図面(PDF・写真・紙)を下図データとして取り込んで寸法を設定してトレーズすれば、スピーディかつ正確な現況図が完成する。
「りのべっち」で作成したプランデータは、クラウド(ARCHITREND Drive)にアップロードするとARCHITREND ZEROのCADデータへと自動変換され、フォトリアルパース、積算・見積などに展開してスムーズな業務フローの構築が可能に。ARCHITREND ZEROのデータを「りのべっち」に取り込んでリノベ提案に生かすこともできる。
なお、データ連携にはARCHITREND ZERO Ver.10とリノベーションオプション、3Dカタログ.com有料サービス契約(B会員)が必要。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。