経済産業省は29日、中小企業との取引に関し、コスト上昇分の価格転嫁や価格交渉に後ろ向きな発注企業の実名を発表した。価格交渉に関しては、積水化学工業と、中部電力グループの設備工事企業トーエネックが4段階評価で最低となった。価格転嫁で最低評価の企業はなかった。
今年4~6月、中小企業を対象にアンケート調査を実施し、10社以上から「主要な取引先」として名前を挙げられた約120社の状況をまとめた。実名公表は今年2月に続き2回目。トーエネックは「今後、取引先とのコミュニケーションを一層強化し、取引価格の適正化を図りたい」(広報グループ)としている。
価格交渉と価格転嫁の両方で最高評価を受けたのは東芝、旭化成、出光興産の3社だった。(2023/08/29-15:00 記事提供元:時事通信社)
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