二代目経営者の多くは常に先代と比べられる状況にあり、「自分の力で会社をさらに発展させたい」「時流に適応した新たな事業により、会社を再構築したい」「周りから社長として認めてもらうには結果を出すしかない」―このように思ってらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、会社を先導してきた先代から事業承継する過程で創業以来受け継がれるDNAや強みにリンクさせながら、リノベーション事業に本格参入したエコフィールド(静岡県富士市)の取り組みを紹介します。
コロナ禍でオープンしたモデルハウスが事業化のスタート
母体は「自然と繋がる心地いい家づくり」をモットーに、静岡県産材やホタテ塗り壁などこだわり素材を標準仕様にする地域工務店。コロナ禍の2020年7月、築45年の中古戸建住宅をリノベーションしたモデルハウスの開設を機に仕組みを整備し本格参入しました。
安全と経済性の両立を図りながら、新築モデルハウスとの同時オープン企画を実施し、新築、リノベーションそれぞれ60組程(合計120組)の来場がありました。
また、エコフィールドの本社機能及び創造空間というコンセプトの「esora」(自社店舗)が持つ地域との交流性も生かしながら、新築とリノベーション双方において相乗効果につながっています。
同社のリノベーション事業における主な取り組みは、以下の通りです。
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