ダイビル(大阪市)はこのほど、オーストラリアの大手不動産開発会社であるMirvac Limited(マーバック社)が運営するオフィスビルファンド「Mirvac Wholesale Office Fund」(MWOF)に出資したと発表した。同社とマーバック社は、メルボルンにおけるオフィスビル開発プロジェクトで協業しており、今回の出資は協業第二弾となる。
MWOFには、オーストラリアの中核都市であるシドニー・メルボルンCBD(中心業務地区)に位置するプレミアム・A グレードビル計11棟が組み入れられている。その中には、シドニーのQuay Quarter TowerやメルボルンのCollins Placeなど、各都市を代表する象徴的なオフィスビルが含まれている。また、保有物件におけるNABERS Energy(オーストラリア建築環境格付け制度)の平均スコアは5.1Starで、環境性能面においても高規格の認証を取得している。
同社はオーストラリアで、これまでにシドニーおよびメルボルンにて1棟ずつのオフィスビル投資を決定している。こうした個別案件に加えて今回のファンド投資を適切に組み合わせることにより、ファンド自体のリスク分散を図るとともに、リスク耐性を高めつつ同国のオフィス市場からより安定的なリターンを獲得し、マーケットとの接点の水平的拡大と知見の深度化を図りたいとする。
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