キッズデザイン協議会(東京都港区)は8月23日、子どもの安全・安心と健やかな成長発達に役立つ優れた製品・サービス・空間・活動・研究などを顕彰する「第17回キッズデザイン賞」受賞作品258点を発表した。
応募期間中には、こども家庭庁の発足や新型コロナの5類移行があったが、応募作品のカテゴリー比率は概ね昨年と同様となった。海外にルーツのある子どもに日本の文化を紹介する取り組みや、障害を持つ子どもたちが分け隔てなく参加できる工夫など、さまざまな子どもたちが一緒に過ごせる、学べる、取り組めるための作品が全カテゴリーで増加。また、子どもたち自らが地域社会に関与する機会を創出する作品が多くみられた。
今回、こども家庭庁の後援で、新たに「こども政策担当大臣賞」を新設。「こどもまんなか社会」の実現に資する「子どもたちを産み育てやすいデザイン」の個人・家庭部門、地域・社会部門のもっとも優れた作品が授与される。
同協議会は、昨年に続き今年も世界3大デザインアワードのひとつといわれる「iF DESIGN AWARD」を運営する「iF International Forum Design GmbH」(ドイツ)とパートナーシップ連携協定を締結。受賞作品を通じて「子ども目線・子ども視点」のキッズデザインの考え方を世界に発信するとしている。
受賞作品は、部門別に「子どもたちの安全・安心に貢献するデザイン」53点、「子どもたちの創造性と未来を拓くデザイン」126点、「子どもたちを産み育てやすいデザイン」79点。応募総数は398点だった。応募数の累計は6566点、受賞数は3911点となる。
各大臣賞などの優秀作品は9月20日に発表され、最優秀賞などの表彰式は9月27日に実施する予定。
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