ガソリンなどの燃料価格が高騰する中、岸田文雄首相は8月22日に首相官邸で行われた記者会見の中で、燃料油価格対策について緊急に検討を行い、8月中に一定の方向性を示す方針を明らかにした。「9月上旬には国民が効果を実感できるよう今月内に成案を得る」としている。具体的な手法・金額については未定。2022年1月以降実施してきた「燃料油価格激変緩和補助金」の延長についても検討する。
岸田首相は自身のX(旧Twitter)アカウントでも、「先ほど自民党の萩生田政調会長に、まずガソリン価格高騰対策について今月中にまとめるよう指示を出した。物価高から国民生活を守るため、政府と与党が一体となって取り組みを進める」と述べている。
ガソリン1.8円、軽油1.7円上昇
資源エネルギー庁が8月23日に公表した「給油所小売価格調査」によると、8月21日時点のレギュラーガソリンの店頭現金小売価格(全国平均)は、1リットル(L)当たり183.7円で、前週の181.9円と比べて1.8円の値上がり。建設機械などに使用される軽油は同163.1円で1.7円値上がりした。灯油は1Lが122.2円、18Lが2200円で、18L価格は前週の2171円から29円値上がりしている。いずれも14週連続で価格が上昇した。
1L当たりの軽油の価格をエリア別でみると、北海道165円(前週比:+2円)、東北163円(+2円)、関東163円(+1円)、中部164円(+2円)、近畿161円(+2円)、中国165円(+2円)、四国162円(+2円)、九州164円(+1円)、沖縄166円(増減なし)となっている。
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