住宅・ビルエネルギー管理や設備機器などのシステムを制御する世界標準規格のホーム・ビルオートメーション「KNX」を普及啓発する一般社団法人日本KNX協会(本部:ブリュッセル)は、各国共通の認定制度を活用し、KNXを活用したシステム構築に関わる人材育成に力を注いでいる。通年で受講者を募集しており、同協会は、住宅会社などで設計業務に関わる人材に参加を呼びかけている。
KNXは、ビルや家庭内の照明をはじめ、暖房や冷房、セキュリティーシステム、エネルギー管理などのデバイスを統合的に制御するための世界標準の規格。異なるメーカーの機器であっても、高い互換性を確保できるといった利点がある。
KNXを活用し、実際に住宅やビルなどの建築物にシステム構築や実装できる人材のことを、「システムインテグレータ」と呼んでいる。
一般社団法人日本KNX協会で会長を務める相原直樹さんは、住宅会社の実務者がKNXを学ぶことで、「あらゆるメーカーのシステムを統合的に制御できるようになる。たとえばスマートホームでは、新しいデバイスを追加したり既存のシステムを拡張したりする際にも対応できる。独自のIoT機器をカスタマイズするなどすれば、提案の幅が広がる」と話す。
同協会によると・・・
この記事は新建ハウジング8月30日号15面(2023年8月30日発行)に掲載しています。
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