グローバル・ブレイン(東京都渋谷区)が運営する、三井不動産(東京都中央区)のコーポレートベンチャーキャピタルファンド「31VENTURES Global Innovation Fund 2号」はこのほど、ペロブスカイト太陽電池を内蔵したガラス板を提供するCaelux Corporation(米国)へ出資を行った。
Caeluxは、世界的に普及しているシリコン型の太陽電池モジュールにおける発電効率を低コストで向上させる独自技術を開発しており、現在、米国カリフォルニア州に年間生産量100MW級の量産工場を建設する準備を進めている。同工場で生産を予定しているのが、独自のペロブスカイト太陽電池を内蔵したガラス板「Caelux™ One」。「Caelux™ One」は、シリコン型の太陽電池モジュールの上部ガラス保護板として既存の生産ラインに容易かつ低コストで組み込むことができるという。同製品を採用することで今までの太陽電池モジュールはタンデム化され、製品寿命要件を満たしたうえで、約30%の発電効率を低コストで達成することが可能となるという。
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