竹中工務店(大阪市)は、47PLANNING(福島県いわき市)と共同で推進している、重要伝統的建造物群保存地区における古⺠家活用プロジェクトの第二弾として、宿泊施設「BYAKU Narai(ビャクナライ)」(長野県塩尻市奈良井)の2棟の歴史的建造物を新たに改修し、増床リニューアルオープンしたと発表した。2棟の宿泊施設の計画・開発は竹中工務店、47PLANNING、設計はFumihiko Sano Studio(東京都文京区)、施工は野⽥建設(岐阜県関市)、尾崎建築(長野県木曽郡木曽町)。
同社は、長野県塩尻市と2020年1月に持続可能な社会づくりや地域課題の解決に寄与・貢献することを目的とした「連携協定」を締結。連携事項の一つには「歴史的建物資源や文化資源の活用等に関すること」を掲げており、その実現に向けた一環として、2021年8月に「BYAKU Narai」などを含む小規模複合施設を開業している。
このほど新たな宿泊施設として開業したのは、「BYAKU Narai」の近傍の古民家2棟を新たに改修したもので、ゆったりと部屋食スタイルで寛げる「島茂屋(シマモヤ)」(3部屋)と、プライベートサウナ付きの一棟貸し古民家「かね上屋(カネカミヤ)」(1部屋)。「島茂屋」は、築150年を越える大きな土蔵が目を引く建物。近年は「三澤漆器店」として、訪れる人々に木曽漆器の魅力を伝えている。「かね上屋」は、奈良井宿下町の伝統的家屋として特定物件に指定されている。
《関連記事》
竹中工務店、長野・塩尻市に古民家改修した複合施設オープン
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。