論理体系化した住宅リノベーションが学べる「本質改善型リフォームのパイオニア 大橋利紀に学ぶ シン・リノベ塾」が9月から始まる。本塾では、講師であるlivearth(リヴアース)代表取締役社長の大橋利紀氏が考案し提唱する「本質改善型リフォーム(livearthメソッド)」を、①哲学編 ②耐震編 ③温熱編 ④既存建物の調査編(2次診断)+写真表現編 ⑤設計編 ⑥即日設計編の全6回にわたり学ぶ。
ここでは、2022年に開催されたシン・リノベ塾の前身『スケルトンフルリノベ実践塾』を修了した元日本住宅リフォーム産業協会会長の中林幸一さん(アイライフ代表取締役社長)に聞いた、参加するにあたり目指したゴールや期待、修了後の実務への落し込みなどを紹介する。
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【残席わずか】お申込みは8月28日(月)17時まで
設立:1980年 社員:10人 年間棟数:リフォーム500件(リノベ2件)
1980年に中林工業(埼玉県入間市)を創業。創業から5年頃より水回りのリフォームを手がけ、1989年から本格的にリフォーム事業にシフト。1999年に社名をアイライフに変更。2013年、国土交通大臣から感謝状、2023年、性能向上リノベデザインアワード2022特別賞を受賞。
弊社はもともと水道工事を請け負う会社でした。1989年からリフォーム工事事業にシフト、10年前から性能向上リフォームに挑戦し、2022年にはYKK AP主催の「性能向上リノベデザインアワード2022」で特別賞を受賞するところまで成長しましたが、理想とはまだ距離を感じていました。
時代がリノベに向かっている
大橋さんが3000万円、5000万円のリノベを幾つも手がけていて、基本性能、感性デザイン、基本デザインをすべて極めるとここまで大きな仕事ができるのだということに、500万円以下のリフォームを中心とした自社から考えると想像ができませんでした。
また、性能向上リフォームを始めた10年前では、住まい手の需要もあまりなかったのですが、近年は年に2回ほど性能向上リフォームの依頼があるなど、今後さらに需要拡大も見込めると感じ受講を決めました。
「学び」と「共感」で夢を抱く
即日設計プレゼンでは、他の工務店の設計プランやプレゼンを目の当たりにすることで、スキル向上の気付きやきっかけをつかみ、得るものが多かったです。
なによりも、住まい手が共感するリノベ事業があることを教えられ、リノベーションに対する大きな夢を抱くことができましたし、大橋さんの「古くてもいいものを残したい」という思いは私も同じで、自分がリフォーム業界での使命だと感じていたことが間違っていなかったと思いました。
事業化に向けた進化
本質改善型リフォームの事業化にはまだまだ時間が必要で、性能向上リフォームの施工を確実に身につける必要があります。そのため社員を断熱施工現場研修に参加させるなど、社内の知識量と技術力の底上げに取り組んでいます。
また、リノベ実践塾を受講した社員は、カリキュラムで受けた「ホームズ君省エネ診断エキスパート」をマスターして、プラン提案などに活用しています。数値で説明することで住まい手がより納得し信頼していただくようになりました。新築業界と比べてリフォーム業界では、数値の根拠を示しながらの設計プランを説明する会社は、まだ多くはないので強みになります。
リノベ事業で挑戦したいこと
性能向上リフォームを強化し、本質改善型リフォームの事業化に挑戦します。15年前に断念した中古住宅を仲介してリフォームを受注する事業を再開しました。ゆくゆくは大規模リノベーションも視野に入れています。
リノベ事業ではないのですが、7年前から取り組んできた新築事業が実を結び始め、今年は4棟を受注できる予定です。これも性能向上リフォームをしてきたことで、住まい手に認められた結果だと思います。リフォーム事業を中心に中古住宅仲介事業と新築事業に挑戦していきたいと思います。
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