ソーシャルコワーキングスタートアップのATOMica(アトミカ、宮崎市)は、パーク建物(和歌山市)と協業し、6月にコワーキング・シェアオフィス「Park Biz WAKAYAMA(パークビズ和歌山)」(和歌山市)をオープンした。
和歌山県と包括連携協定を結ぶ隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)が設計・監修を担当。外装に石の新建材を使用し、施設内に隈研吾氏デザインの家具を設置するなど、美しさと面白みを兼ね備えたコワーキング、シェアオフィスとして、和歌山市の新しいビジネスランドマークを目指す。
1階はコワーキングスペースにカフェテリアを併設。2階はシェアオフィスとなっており、利用者に快適な環境を提供できるよう、オンラインミーティングに利用可能なフォンブースやさまざなサイズの会議室を用意している。Wi-Fiや電源、冷蔵庫、電子レンジを完備。洗練された雰囲気が利用者の創造力を高めるとともに、アイデアの共有と成長を促進するとしている。
同施設は和歌山市内中心地に位置し、ビジネスパーソンや学生、県外からの利用者など、幅広い層が気軽に利用できる。また、利用者同士の出会いを通じて、和歌山の新たなミライの創造を目指し、「スタートアップ企業のサポート」「Uターン、Iターン企業の発掘」「学生向けセミナーを通じた故郷DNAの育成」「ビジネスマッチング推進によるビジネスチャンスの創出」「フリーランスの間口拡大」などのサポートも行っていく。
原則、オフィス利用は1年契約、コワーキングは1カ月契約。コワーキングスペースは、ドロップイン(1日単位)のほか、利用頻度に合わせた月額会員プランを用意している。シェアオフィスは5万3900~17万1600円/月。会議室利用プランは10名部屋2200円/1h、8名部屋1650円/1h。
同社スタッフが常駐で施設運営を行う「共創拠点」の13拠点目、「直営拠点」やテクノロジーで運営を支援する「提携拠点」も含めると24拠点目となる。
同社が提供するソーシャルコワーキングは、コミュニティ形成のプロチームと拠点運営のノウハウによる“「オペレーション」の力”、地元企業と学生、個人や法人をつなぐ“「プログラム」の力”、利用者との対話を記録・管理し、あらゆる相談を全国の人々が解決できる“「テクノロジー」の力”で構成されている。同施設では、3つの力を総合した運営を行い、利用者のアイデアの共有と成長を促進するとともに、和歌山市で働く人のコミュニティ形成や新規事業の創出を支援するとしている。
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