飯田グループホールディングス(東京都武蔵野市)が8月10日発表した2024年3月期第1四半期決算(23年4~6月)は、売上収益が前年同期比2.6%減の3169億3500万円、営業利益は同42.7%減の178億7700万円に。最終利益は同46.0%減の124億7800万円と大幅に落ち込んだ。営業利益減は広告宣伝費と減価償却費が増えたことによる。
《関連記事》飯田GH、戸建て賃貸事業を開始 顧客層拡大へ
主力の戸建分譲事業の売上収益は2644億円で、前年同期比同5.1%の減少。売上総利益は同28.3%減の383億円で、不調だった前年をさらに下回る結果となった。前期4Qとの比較では2.0ポイント改善が見られた。平均価格は3027万円で同0.7%増加。販売棟数は8736棟で同530棟(5.7%)減少した。6月末時点の未契約在庫数は、前期4Qから微増し2万6219棟となった。
リフォーム事業も大幅伸長
一方、マンション分譲事業の売上収益は185億円で同11.4%の増加。売上総利益は45億円と前年同期の2倍超に膨らんだ。これにより売上総利益率が24.3%となり、戸建分譲の14.5%を超えた。請負工事事業の売上収益は同8.9%増の164億円、売上総利益は同19.5%増の36億円と順調。リフォーム事業の売上収益は同147.7%増の29億円となり大幅に伸長した。
グループ会社の業績(売上収益)は一建設が825億円(同10.1%減)、飯田産業が664億円(同16.5%増)、東栄住宅が453億円(同8.9%減)、タクトホームが269億円(同12.3%減)、アーネストワンが656億円(同4.3%減)、アイディホームが222億円(同14.2%増)。
連結予想は、売上収益が同7.0%増の1兆5400億円、営業利益は同6.5%増の1090億円と回復するが、最終利益は同7.4%減の700億円にとどまる見通し。引き続きエリア戦略により、土地仕入や販売価格対応を柔軟に行うとしている。
■おすすめ記事
飯田GHの東栄住宅が第一工業(土木)の全株式取得
綿半HD、征矢野建材の再生支援へ バイオマス事業も継承
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。