東急不動産(東京都渋谷区)はこのほど、埼玉県東松山市にある施設「TENOHA東松山」にて、系統用蓄電池事業を開始した。蓄電池の運転開始は、2024年度下期を予定。
同事業においては、東急不動産、伊藤忠商事(東京都港区)、パワーエックス(東京都港区)及び自然電力(福岡市)の4社が、事業の推進および系統用蓄電池事業の拡大に向けたパートナーシップ契約を締結。4社は、同事業を通して系統用蓄電池システムの枠組み構築を行い、今後も他案件への取り組みを進めていく。これにより、日本の電力システムの安定化に貢献していきたいとする。
同事業では、パワーエックスの蓄電池システム(定格出力1.8MW、定格容量4.9MWh)を採用。パワーエックスの系統用蓄電池システムの導入に向けて、伊藤忠商事が蓄電システム全体を設計・構築するアレンジメントを担うとともに、パワーエックスの蓄電池システム以外にも制御装置などの調達を担う。自然電力は東急不動産からの委託を受け、自然電力が開発・運用するアグリゲート・エネルギー管理システム「Shizen Connect」を活用して当該蓄電池を制御し、これにより生み出される調整力を、卸電力市場、需給調整市場、容量市場といった各電力市場で運用する。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。