帝国データバンクの発表によると、蔵創(茨城県利根町)が7月27日に水戸地裁龍ケ崎支部より破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債は約8000万円とみられる。
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同社は2006年設立。地元の利根町や隣接する取手市、龍ケ崎市など茨城県南地区を主な施工エリアとして、自然素材を生かした新築木造住宅のほか、増改築や住設機器設置工事などを手がけていた。古民家再生も請け負い、2019年12月期は売上高約1億5800万円を計上していた。
しかし、2020年以降、新型コロナウイルス感染症が拡大し、工事の中断や延期が発生。競合争いが激しい地元環境もあって受注不振となり、2021年12月期の売上高は約4500万円にまで落ち込み、債務超過に陥っていた。その後も事業の立て直しを図ったが業況は改善せず、資金繰りも限界に達したことから事業の継続を断念。2023年3月までに事業を停止していた。
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