帝国データバンクの発表によると、木造建築の宝永技建(静岡県御殿場市)が7月19日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入っていたことがわかった。負債額は2億9100万円とみられる。
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1923年(大正12年)創業。長らくハウスメーカーの下請として住宅建設を請け負っていたが、1997年頃から業界大手の賃貸アパート運営業者からの下請で、神奈川県西部、静岡県東部を工事エリアにアパート新築工事を行う業態に転換し、2002年6月期には売上高約10億7300万円を計上していた。さらに2011年からは、元請けとして注文住宅の新築工事と住宅リフォームへ業態を転換した。しかし、競合の影響から受注確保に苦戦し、2022年6月期の売上高は約8600万円にまで減少。この間の売上低迷に加え、施工外注費がかさみ、資金繰りも悪化、今回の事態となった。
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