ライフデザイン・カバヤ(岡山市)が運営する日本CLT技術研究所はこのほど、CLTを用いた事務所併用飲食店が兵庫県加古川市にて完成したと発表した。加盟企業である前川建設(兵庫県加古川市)が設計・施工を担当し、建築家の伊礼智氏(伊礼智設計室、東京都豊島区)が設計を監修した。9月中旬にオープン予定。
今回完成した「architect café ENNE(アーキテクト カフェ エン)」は、日本CLT技術研究所のオリジナルCLTパネル工法「LC-core構法」を採用。オリジナルのCLTパネルと高耐力金物によって、木の美しさを生かした開放的な空間を実現している。建築の本を読みながら過ごせるカフェとして、手作り・無添加の軽食などを販売する。
同店舗の建築は林野庁の2022年度「CLT活用建築物等実証事業」を活用。CLT建築の良さを周知する地域に開かれたモデル型店舗として運用するため、地場産業である木製家具やCLTを使用した椅子などの木製造作家具や照明を販売する場としての役割も担う。
敷地内には、伊礼智氏が設計した規格型住宅「i-works(アイ・ワークス)project」のモデルハウスと「i-works小屋」を構え、スモールビレッジの形でオープンする。顧客が商談の合間に店舗を利用できるよう動線を整えたという。「i-works project」は、伊礼智氏設計の規格住宅を地域工務店が建設できるプロジェクトで、今回は第5弾の新タイプ「i-works5.0」を採用した初のモデルハウスとして展示。南面の間口が広い3間×5間の形状が、郊外に適した住宅として規格化されている。
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