日本住宅・木材技術センターと木構造振興は、「中大木造建築普及加速化プロジェクト事業」の募集を開始した。建築物の木造化のための様々な施策が講じられている中、木造化があまり進んでいない3階を超える中層建築物等について、コスト・施工性等で高い競争力を有し、地域の設計者、施工者に広く展開できる構法と部材供給等の枠組みを整備することが目的。検討段階の構法等を対象にした「検討支援枠」も設けた。
選定された提案内容は、有識者による評価の結果も含めて「構法解説集(案)」として取りまとめ公表し、認知度向上につなげる。
募集する提案は、基本要件として、▽4階建ての事務所または共同住宅について、コスト、施工性等の点で高い競争力を持つと考えられる構法等に関する提案、▽高い競争力を確保して実装するための部材供給等の体制についても含む提案であること、▽検討段階のものは2025年度を目途に検討終了・実装が見込まれるもの、▽個別の会社のみに利用が限定されるものではないこと――としている。
その上で、「検討支援枠」は①検討段階の構法等、②地域の設計者・施工者により広く利用されるよう配慮されたもの、③検討に必要となる専門家によるチームが整備されている(技術指導者、設計者、木質材料供給者が構成員に含まれていること)――等が要件となっている。
「検討支援枠」に選定された提案には、有識者等からの助言のほか、検討費用を助成(上限350万円)する。「検討支援枠」の選定は5件まで。
募集期間は、「検討支援枠」は9月15日13時まで。それ以外の「一般枠」は、12月15日13時まで。
【問合せ】公財日本住宅・木材技術センター研究技術部 E-mail:[email protected]
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