国土交通省は11月29日、同省が抜き打ちで実施している防耐火関連の大臣認定製品のサンプル調査で、1件の防耐火構造が所定の性能を満たしていないことが判明したと発表した。また、11件の防火設備と1件の防火材料が認定とは異なる仕様だったことも明らかになった。性能の確認試験による調査12件と構成材料の品質管理状況調査68件の合計80件を対象に行った結果。
今回の調査で性能不足などが判明した企業に対し、追加調査を要請したところ、1件の製品で認定とは異なる仕様の製品が販売されていたことも明らかになった。
性能不足が発覚したのは、化工機商事の防耐火構造で、商業施設など2棟に使われていた。同認定は取り消し。
認定とは異なる仕様であることが明らかになった製品12件のうち11件で使用実績があった。11件の合計で約140棟の建物に使用されていた。使用実績が多かったとこででは、アイカ工業の木質系片開き戸(防火設備)が戸建て住宅など18棟に、ユーロヒュースの防火窓が戸建て住宅14棟に使われていた。
また、報告に基づき国交省が行った調査では、ヴェステックの木製防火窓が認定の仕様と異なった仕様で販売されていたことも判明した。この製品は戸建て住宅63棟で使用されている。
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