帝国データバンクの発表によると、建築工事や残土リサイクルのオステム(東京都墨田区)が7月12日、東京地裁より破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債額は約4億7000万円とみられる。
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2006年創業。建築やリフォーム、解体、外構などの工事を請け負い、東京、千葉、埼玉など関東一円を営業エリアとし、2017年12月期には売上高約12億6200万円を計上していた。2017年11月からは残土の受け入れやリサイクル販売事業に進出し、産業廃棄物収集運搬業許可を得て中間処理場への運搬も手がけるようになり、積極的に新規開拓を進めていた。
しかし新規事業を展開する一方で、マンパワー不足から工事部門の縮小を余儀なくされるなどして業況が悪化。設備投資負担などで借り入れが膨らみ、売り上げの不振も続くなど限界に達し、2019年には事業を停止していた。
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