あなたには「レファレント・パーソン」がいますか―。これは、人があらゆる判断を下す際に影響を受ける存在のことを指します。
人生の重要な判断を下すときや日々の意思決定など、あなたに道を示してくれる人。きっと大きな支えになってくれるはずです。
自身の過去を顧みて、誰に影響を受けたのか?その人はあなたにとって、どういった人なのかを考えてみてください。
自身が、「レファレント・パーソン」を語るうえで、松下幸之助翁の存在を語らないわけにはいきません。現在、松下幸之助の孫弟子としても認定を受け(編集部注:松翁理念正統継承江口派)、松下幸之助翁の影響を強く受けています。
私が最初に幸之助翁に触れたのは、26歳の頃です。「心得帖シリーズ」(PHP研究所)という本を軽い気持ちで読んだことが最初だったと記憶しています。すでに幸之助翁の書籍を読んだがある方々にはイメージできると思いますが、幸之助翁の書籍は分かりやすく、簡潔な言葉で書かれています。よって、1回読むと「分かった気になる」と思います。26歳の私もまさに分かった気になっていた、というのが正解でした。
その後、36歳の頃まで幸之助翁に触れることは多くなかったと記憶しています。というよりも、「心得帖シリーズ」を読んだことすら記憶になかったです。契機になったのは、松下幸之助経営塾(PHP主催)に入塾したこと。社長に就任したばかりの頃でした。
なんと、ここで・・・
この記事は新建ハウジング8月10日号10面(2023年8月10日発行)に掲載しています。
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