松尾和也さん流エコハウス設計メソッドを毎月10日号でお届けする本連載。今回は松尾さん流の断熱改修ノウハウから、5つの“必ずやるべき”ポイントを紹介します。
工務店さんへの技術指導において、必ず今後やっておくべきこととして最終回で強く推奨しているのが「高断熱リフォームへの対応」です。リフォームは、新築とは異なり、マニュアル化することが非常に難しく、若くて経験値に乏しい担当者が適切な予算の配分、および設計を行うことは極めて難しいものがあります。
松尾設計室では「どの住宅でも絶対やるべき五大項目」を掲げていますが、これを単純に教えても記憶に残りません。そこで、どの会場でも「思いつくことを考えて挙手のうえ発表してください」という形式を取っています。毎回10分以上使うのですが、こちらが若干のヒントを出して誘導しても、会場から出てくるのは3つがやっとです。ヒントなしであれば1つか2つしか出てこないというケースが大半を占めます。
もちろん、高断熱リフォームにおいてやるべきことは山ほどあります。しかしながら「圧倒的に費用対効果が大きい」「施工がそれほど難しくない」「住みながらでもできる」「現状が最悪の状態になっていることを改善する」などの点を重視した結果、抽出されたのが、今回ご紹介する“五大項目”です。他のメディアでも書いたことがあるのですが、それでもまだ全然広がっている気配を感じません。よって今回、新建ハウジングの紙面を借りて改めて公開することにしました。
①内窓の設置
1つ目は言わずとしれた内窓の設置です。できればすべての窓で設置したいものですが、無理なら・・・
この記事は新建ハウジング8月10日号8面(2023年8月10日発行)に掲載しています。
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