あらゆる業界で人手不足が叫ばれている。住宅業界では相変わらず現場監督の人材不足が深刻で、管理不足による不具合やトラブル・クレームも各所で起きている。多数のホームインスペクション実績を有するさくら事務所執行役員・プロホームインスペクターの田村啓さんは、人材難の今、注意すべき現場監督の“NG行動”を5つ挙げる。自社の監督に当てはまる点がないか、注意してみよう。
田村さんは、不具合やトラブルの陰には「人手不足の折、自身の業務で手いっぱいになり、顧客にまで気が回らない現場監督」の存在があると指摘。彼らには①現場にいない、②電話に出ない・レスポンスや必要書類などの送付が遅い、③現場の進捗状況を把握していない、④是正報告がなされない・遅い、⑤養生や現場への配慮が行き届いていない―といった傾向が見られるという。いずれもコミュニケーションが問題の中心だ。
理想は1人5棟まで 兼任にも要注意
営業がどんなに丁重に対応しても、現場監督の対応がまずければクレームにつながるし、紹介も得られない。田村さんは「こうなったら黄色信号、むしろ赤信号がつきかけていると考えるべき」と警鐘を鳴らす・・・
この記事は新建ハウジング8月10日号4面(2023年8月10日発行)に掲載しています。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。