いえらぶ(東京都新宿区)はこのほど、不動産会社と生活者(Z世代)を対象にSNSの利用状況に関する調査を実施し、その結果を発表した。Z世代の住まい探しはSNSへシフトしている一方で、不動産会社の6割以上はSNSを運用しておらず、調査からは人材不足が課題となっていることが浮き彫りとなった。
不動産会社が予想する「今後伸びると思う集客方法」は、1位「SNS(57.8%)」、2位「アプリを含むポータルサイト(42.8%)」、3位「ホームページ(21.7%)」となった。Z世代に聞いた「今後使いたい住まい探しの情報収集の方法」でも、最も多かった回答は「SNS(38.6%)」で、不動産会社・Z世代ともにSNSへの期待が高まっていることがわかった。
その一方で、不動産会社の6割以上が「SNSを運用していない(65.1%)」と回答。SNSの運用をしていない理由として、最も多かった回答が「担当できる社員がいない(42.8%)」だった。また、過去にSNSを運用していたがやめてしまった理由も、同じく「担当できる社員がいない(28.8%)」が最多となり、SNSに注目しているものの手が回らない現状が浮き彫りとなった。
SNSの運用を継続できている不動産会社でも、SNS運用上の課題として「担当できる社員がいない(10.2%)」という声が挙がっていることから、SNSの運用ができる人材の確保が課題となっていることがうかがえる。
不動産会社が現在運用しているSNSで最も多いのは、「Instagram(77.2%)」で、次いで「Facebook(40.7%)」、「X(旧Twitter) (39.5%)」だった。不動産会社が今後注力したいSNSは、1位「Instagram(67.4%)」、2位「YouTube(53.7%)」、3位「TikTok(43.2%)」となり、Z世代の利用が増えている「YouTube」や「TikTok」などの動画SNSに注力したいとする不動産会社が多かった。
調査期間は6月28日~7月21日。対象はZ世代のエンドユーザー1738人、不動産会社479人。
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