LIXIL(東京都品川区)は、パブリックトイレの清掃・メンテナンス業務の負担をDXで軽減するサービス「LIXIL Toilet Cloud」の対応機種に、IoT対応の大便器、小便器、洗面カウンターを加えて8月1日から提供を開始した。
独自開発のAIがトイレの利用状況をモニタリングし、施設特性を踏まえた最適な清掃業務プロセスをリアルタイムで設計して指示するトイレ管理のIoTサービス。
対応機種として、昨年から展開している大便器ブースの利用状況が確認できる「ドアセンサー・鍵センサー・人感センサー」に加え、新たに「IoT 衛生器具(大便器・小便器・洗面カウンター)」をラインアップした。便器などの衛生器具がクラウドにつながることで、AIがトイレ空間の状態をモニタリングし、詰まり・あふれなどの被害を未然に防ぐ。
例えば、トイレの詰まりを検知する機能では、便器内の水位の異常を検知して給水を停止するとともに、清掃員にアプリで通知。素早い対処が可能になるうえ、トイレを利用できない時間を削減する。また、機器を一括管理する機能では、従来は季節に応じて清掃業者が1台1台手作業で温水・便座温度などの設定を変更していたものを、アプリによる一括操作が可能になる。このほか、水石けんの残量を通知する機能により、現場での確認作業が削減できる。
今回のIoT衛生器具は、今年3月に開業した「大阪駅(うめきたエリア)」に先行導入されている。
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