YKK AP(東京都千代田区)は7月31日、ビル用アルミ建材商品の製造拠点である埼玉工場(埼玉県児玉郡美里町)にて、新建屋の操業を開始したと発表した。
同社は、2021年に隣接する用地を取得。新たに工場建屋を増強することで、首都圏・東日本エリアへの競争力を強化するビル事業の基幹工場として、製造供給体制を再編する。新建屋の敷地面積は4万1920㎡、延床面積は2万3078㎡。投資金額は土地取得費用含めて合計約58億円。
新建屋では、機械製造部門の合理化設備による集約生産、自動化工程の拡大、データ連動したラインづくりなどの「モノづくり改革」により、製造コストを従来比25%削減した。また、ユニットロード化やモーダルシフトによるロジスティクス改革で配送効率を14%向上し、発注から納品までのリードタイムを最大11日短縮する。建物には「働きがいのある工場」をコンセプトに、高断熱外皮や断熱性・換気性に優れた窓、調光照明、高効率空調を採用し、CO2排出量を30%削減。太陽光発電と再生可能エネルギー調達で、CO2排出実質ゼロを実現する。
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