ナノ工務店の設計を多面的に支援する松本建築構造設計事務所では、3DCADとLINEを活用しながら打ち合わせの負担を軽減し、設計とクロージングを効率化している。代表の松本浩二さんに、実際の手順を実演してもらった。
POINT.初回は対面・アナログで説明
◉初回面談では、紙の資料をまとめたファイルを使う。事務所の概要・特徴と「高性能は設計から」であることを重点的に説明し、顧客の理解を得る
◉ファイルには、断熱・構造(耐震)に関する各種のデータやサーモ画像、シミュレーション結果のグラフ、設計監理用チェックシート、建材のカタログ、過去の事例、利用できる補助金の説明資料などを収めている
◉断熱性能のグレードは、顧客の予算に応じて変更する。断熱仕様の図解を示し、付加断熱による快適性や、床の体感への影響を説明している。推奨は付加断熱・基礎断熱で、予算が厳しければ充填断熱・基礎断熱をすすめている
◉構造は耐震等級3がマスト。構造計算も自社で行っているため、等級3が取れないプランを提案することがない。顧客の要望に対してできる・できないを明確に回答でき、後で大きな変更が発生することもないので、設計の効率化やクレーム防止にもつながる
POINT.LINEを利用して図面やパースを送付する
◉初回面談が終わったら、LINEで友だち登録をしてもらい、顧客・松本さん・工務店のグループをつくる。LINEは要望や変更にもすぐ反応できるのが利点
◉プラン等の提案資料も・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー8月号(2023年7月30日発行)「楽」は正義! DXらくらくワーク超入門』(P.74〜)でご覧ください。
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