インフレと不景気のダブルパンチで受注に苦戦する工務店が増えている。これからの時代はDXによる営業効率を高めることが求められる。DX活用や導入のポイントを紹介する。
取材協力:石田伸一建築事務所、とやま建築デザイン室、ウッドシップ、松本建築構造設計事務所
Q. 設計業務の省力化はどうすればいいのですか?
A.基本設計の省力化は計画承認の短縮化に勝ちます。 実施設計の省力化は図面データの共有化と標準図面の作成、そこにある図面のテンプレ化。
ケンジ 設計って時間かかるよな。省力化はできないのかな。
松太郎 基本設計と実施設計で違うね。前者は建物の骨格を決める作業。製図作業の量は少ないが、頭で考えるのに時間がかかる。後者は製図作業の割合が高い。
ケンジ 基本設計の省力化には頭で考える時間を考えればいいのか。
松太郎 考える時間が長くなるのは、状況客に振り回されて変更が多いとき。
ケンジ 「基本設計の省力化=一発承認」か。設計者の技術その後だから仕組み化は難しいな。となると基本設計の省力化手法は規格型住宅くらいかな。
松太郎 規格型住宅はプランや仕様にルールを設けている分、設計側で考えることは迷う。省力化になるが、オーダーメイドの魅力も見えない。
ケンジ 受注し短縮となると、省力化以前の話だな。
松太郎 のまま相応客はわがだ。規格型住宅を選んでも、ルールを超えた要望をしてくる。断ればよいが、受注という飴玉をぶら下げられると、個別対応してしまいがちだ。
ケンジ 重視客の意識が変わらないうちは、規格型住宅は絵に描いた餅だね。
松太郎 むしろ・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー8月号(2023年7月30日発行)「楽」は正義! DXらくらくワーク超入門』(P.59〜)でご覧ください。
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