自然派ライフ住宅設計(新潟県新潟市)は、メリハリをつけたデジタルの活用により効率的に事業を展開。性能やデザインに優れ、オリジナルの自然素材をふんだんに用いたリノベーションを中心に手がけながら、そのリノベの豊富な経験と設計力を生かして、東京都内のリノベ専門会社の構造計算などを請け負ったり、工務店のリノベの事業化を支援したりする“知識集約型”の収益性の高い事業も行うことで、安定的な経営基盤を確立、同時に高品質なリノベの普及に貢献している。
同社では、社長の大沼勝志さんが経営のほか設計や営業を、大沼さんの息子の瑞樹さんが現場監督を務めながらプロモーションなどを担当し、インテリアコーディネーターの玉木克子さんが事務・経理もこなす。3人が、それぞれ複数の業務を兼務している。年間で3500万~5000万円の新築を1棟、古民家なども含む2500万~3000万円程度のリノベーションを3~4棟、コンスタントに手がける。
都内のリノベ会社から構造計算など受注
都内のリノベ専門会社からは1カ月に4~5件、戸建て住宅のリノベ案件について、構造計算や概算見積書の作成依頼が来る。大沼さんは現地に行くことなく、先方から送られてくる既存住宅の建築確認の際の図面や、なければ手描きの図面などをベースにしながら、新しい図面を作成していく。限界耐力計算による構造計算を行いながら、新しい図面を完成させる。大沼さんは「先方は耐震等級3を売りにしているため、この構造計算の部分が、かなりポイントになる」と指摘。構造計算が完了した後は、リノベの経験が豊富な大沼さんが独自に作成した見積もり用のExcelシートによってはじき出した概算の見積もりと合わせて先方の担当者に送る。
大沼さんによれば・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー8月号(2023年7月30日発行)「楽」は正義!DXらくらくワーク超入門』(P.12〜)でご覧ください。
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