業務改善をして生産性を高める打出の小槌としてDXが注目されている。実際にはDXを成功させるにはいくつもの付帯条件がある。日常業務の忙しさが解消されない理由から、その処方箋としてDXが機能するためのポイントまでを見ていく。
忙しさを生み出す負のスパイラル
なぜ忙しいのか。この問題の答えは単純だ。その単純な答えから目をそらすことで、忙しくなる背景や答えが複雑そうに見えているだけだ。なぜ忙しいのか。答えは商品の値上げができないからだ。現在、日本経済はインフレで資材価格も手間賃も何もかも上がっている。それらを価格に転嫁して値上げするのがまともな経営だが、商品力がないとそれができない。商品が売れなくなるからだ。
そこで商品力のない会社は定価を据え置く。自動的に利益率は下がり、商品が売れても以前よりも儲からなくなる。次に営業経費や広告宣伝費を削る。これで値段を据え置いたにもかかわらず商品は売れなくなる。さらに人件費を削る。給与を据え置き、正社員を減らしてアルバイトなどのパートタイムの比率を高くする。見えがかりの労働力は同じでも個々の能力は下がり、管理の手間が増大する。
こうした悪循環により商品が売れなくなるばかりか、・・・・・
この記事の続きは、『新建ハウジング別冊・月刊アーキテクトビルダー8月号(2023年7月30日発行)「楽」は正義!DXらくらくワーク超入門』(P.6〜)でご覧ください。
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