清水建設(東京都中央区)は7月26日、オフィス内の個室ブースの空調を最適化できる「床吹き出し型パーソナル空調システム」を開発したと発表した。大阪公立大学健康科学イノベーションセンター、総合医科学研究所(大阪府豊中市)との共同開発。
同システムは、OAフロアの床下から空気を供給する小型ファンと、床パネルに組み込んだ吹き出し口、床下からの気流の風量・風向きを調整するフラップ、空調操作用のタッチパネルで構成。吹き出し口とフラップを個室ブース背面側に設置して使用する。在室者はタッチパネルから、体調や好みに応じて風量・風向きを自由に選択でき、風量は25~200m3/hの範囲で8段階、風向きは固定4パターン・スイング機能3パターンの条件設定ができる。新鮮な空気を身体全体にくまなく巡らせ、長時間執務しても疲労しにくい快適な執務環境を実現するという。
同システムの快適性を検証する実証実験によると、一般的な空調システムと比較して、4時間の入力作業におけるエラー発生率が30%低減することが確認されたという(20代~60代の男女20人を対象に検証)。
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