大和ハウス工業(大阪市)はこのほど、2022年度に国内で購入したすべての電力を再生可能エネルギーに切り替えたと発表した。
同社が 2022年度に購入した電力量12.8万MWhにおいて、建物屋根に設置した太陽光発電の自家消費や、電力会社からの「再エネ電力メニュー」、化石燃料の電力でないことを証明する「トラッキング付き非化石証書」を購入することで、100%再エネ化を達成。なお、再エネに用いた非化石証書のうち、約95%が同社グループ運営の再エネ発電所由来だという。グループ全体での再エネ利用率は、昨年度の18.2%より大幅に上昇し、41.5%となった。
今後は、同社が開発・運営する再エネ発電所で発電される約83万MWhの電力を活用しながら、同社グループが国内外で購入する電力をすべて再エネに切り替え、2025年度までに「RE100」を達成する予定。
また同社は同日、SBTi( The Science Based Targets initiative)より、温室効果ガス(GHG)排出量削減に関する目標において「SBTネットゼロ」の認定を取得したと発表した。
同社グループでは、環境長期ビジョン「Challenge ZERO 2055」に基づき、創業100周年となる2055年までに、グループ、グローバル、サプライチェーンを通じて「環境負荷ゼロ」の実現を目指している。2018年には、「SBT」・「EP100」・「RE100」の3つの国際イニシアチブに加盟。省エネ活動を推進するとともに、再エネの発電や積極的な活用を図っている。また2022年5月には、GHGの排出量削減に向けた取り組みを強化するため、新たな脱炭素目標を策定している。
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