信用調査会社・帝国データバンクの発表によると、大阪府熊取町のファサードホームコンストラクションが6月23日に大阪地裁岸和田支部より破産手続き開始決定を受けていたことがわかった。負債額は約7000万円。
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1993年設立し、注文住宅の新築工事を手がけるほか、地元工務店やハウスメーカーの下請け工事も積極的に請け負い、2005年5月期には売上高約3億9900万円を計上していた。2006年ごろには輸入住宅メーカーのFCに加盟し、注文住宅の元請け受注を強化。近年は「しっくいの家」をメインとした自社企画の注文住宅に特化していた。しかし、営業力が乏しく、市場低迷や競争激化も重なり、2017年以降の年商は1億円を下回るまでになっていた。赤字決算が続き、財務面も債務超過に陥っていた。この間、社有不動産を売却するなど再建に取り組んでいたが、受注減少に歯止めがかからず、2021年5月期の売上高は約2700万円。その後も業績改善のめどが立たず、資金繰りが一段とひっ迫し事業継続を断念した。
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